カテゴリ:三江線( 600 )

満月を見上げて

三江線最終日、これが私のラストカット。

少し前までの賑わいが嘘のように静かになった駅には、
満開の桜、そして空には満月が浮かぶ。

この駅で空を眺めるのが好きだった私だが、
見上げた場所に駅がある風景は、
規格の高い公団建設路線の特徴でもあり、
かつての可部線末端区間、かつての能登線、
そして、さらに昔では大隅線でも同じような造りの駅を見ることができた。

そのどれもが国鉄の末期に、いわば執念で建設された鉄道路線ばかりだが、
そのどれもが既に鉄道路線上から消えてしまっているのは、何とも皮肉なことである。

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三江線 石見都賀




by tongpooryk | 2018-04-19 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(1)

静けさの戻った桜の駅で

最終列車が去り、静けさが戻った潮駅へと戻ってみる。

花見のために飾られた過剰なばかりの灯篭も消され、
満開の桜を照らし続けるのは、もはや駅の灯りだけ。
その傍でひとり静かに、しばしの夜桜を楽しむ。

こうしていると、
かつては桜が満開の時でさえ、ほとんど花見客がいなかった、
静かなあの頃を思い出す。

もう列車が来ることがなくなったその時になってようやく...
この駅は本来の魅力的な姿を取り戻したような気がした。

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三江線 潮


by tongpooryk | 2018-04-18 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

そして最終列車が着く

そして...最後の上り列車が浜原へと到着する。
集まったたくさんの人たちが、賑わいでそれを出迎えた。

駅でのセレモニーがひと通り終わって静かになると、
集まった人たちは次々と去っていき...まるで宴が終わったかのように。
その雰囲気のあまりの節操のなさに驚きながらも、
それが最終日という名のお祭りだったことに気付く。

私は後ろ髪引かれながらも、回送列車が江津へと旅立つ前に浜原を後にした。

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三江線 浜原



by tongpooryk | 2018-04-17 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

最終列車とともに

宇都井駅へと到着した最後の浜原行上り列車。
彩られたイルミネーションとともに、打ち上げ花火が出迎えた。

さながらお祭りのようだった最終日の沿線。
できればいつもどおり、静かに見送りたいという思いとは違い、
明らかにいつもとは違う雰囲気に違和感を覚えながら、その1日を過ごした。
そんな中で、できるだけ流れを追わずに、日常を追ったつもりだったが...。

いつも以上に人も車も多い宇都井駅で、
いつもどおり地元の親しい人たちと何気ない話をしながら、
その最後のひとときを過ごせたのは、ただありがたかった。

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三江線 宇都井


by tongpooryk | 2018-04-16 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

大きな桜の樹の下で

乙原駅のすぐ近くの大きな桜の樹の下で、
揃って夕刻の列車を見送るご近所のご家族。

これまで何度も繰り返されてきた春の風景の中で、
これからは列車だけが来なくなる。
三江線がなくなっても、おそらく不便はないと思われるが、
生活の中にいつもあった鉄道の音は、もう聞こえてくることはなくなってしまう。

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三江線 乙原


by tongpooryk | 2018-04-15 07:35 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

夕刻の見送りを

朝、上り列車の見送りを撮影した鹿賀駅へ戻ってみると、
ご近所の方がまた見送りに集まっているのが見えた。
夕刻の斜光線の中、再び私も。
今度は下り列車を見送った。

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三江線 鹿賀


by tongpooryk | 2018-04-14 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

そして桜の駅を遠望する

目当てにしていた見送りのシーンを撮り終えた後、
そのまま広島県内へと移動することも考えたが、
その方向へと移動していく車の多さに萎え、
再び皆と逆方向へ車を走らせる。
かつてから一度撮りたいと思いつつも、この季節に撮ることがなかったこの場所。

満開の桜に包まれた川戸駅を遠望。
最終日の奇跡的とも言える抜けの良さに感謝しつつ...。

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三江線 川戸



by tongpooryk | 2018-04-13 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(2)

楽打ちで出迎える

午後最初の下り列車が第1橋梁を渡る音が聞こえると、
一斉に楽打ちが始まった粕淵駅前。
いつもだと秋祭りの時に沿線で見られる楽打ちだが、
三江線最後のこの日は特別に...。

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三江線 粕淵



by tongpooryk | 2018-04-12 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

いつものような昼下がり

最終日の昼下がりのひととき。

昼前の列車が行った後の粕淵駅は、
いつものようなのんびりした空気になった。
見送りを終えて帰路につく人たち、そのまま駅前で休む人たち、
午後の列車を見送るために準備をする人たち。
それぞれにゆったりとした、暖かい春の時間が過ぎてゆく...。

それもまた、最終日の三江線。

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三江線 粕淵(許可を得て撮影。)




by tongpooryk | 2018-04-11 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)

ありがとうと手を振る

桜の咲く堤防近くを通りがかると、
ここにも列車に向かって手を振る方々の姿があった。

よく見ると、そのすぐ下には、何やら手書きで、
「三江線ありがとう」と。
尋ねると、手に墨を塗って書いたとのこと。
プリンターの横断幕も悪くないが、
この、文字通り手作りの横断幕は、本当に気持ちが込められているようで...。

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三江線 明塚~粕淵(2枚とも。許可を得て撮影。)




by tongpooryk | 2018-04-10 00:01 | 三江線 | Trackback | Comments(0)